2011年9月4日日曜日

長野県生物多様性概況報告書に記された辰野の問題


長野県環境保全研究所が今年(2011)発表した長野県生物多様性概況報告書に,辰野のコモチカワツボと移入ホタルの問題が,それぞれp55と56に記された。

コモチカワツボに関しては,次のように記された。
ニュージーランド原産の巻き貝で,ゲンジボタルの増殖事業で餌のカワニナに混入して放流される場合がある有害外来生物であること,県内では辰野町,塩尻市,松本市,波田町,安曇野市で確認されている。

移入ホタルに関しては,「辰野町に移入されたゲンジボタルは在来の集団を駆逐し,この地域特性を攪乱しているとの指摘がある」として,以下の私の研究が引用された。

Iguchi, Y(. 2009)The ecological impact of an introduced population on a native population in the firefly Luciola cruciata (Coleoptera: Lampyridae). Biodiversity Conservation 18: 2119-2126.

Iguchi, Y.(2010)Temperature-dependent geographic variation in the flashes of the firefly Luciola cruciata (Coleoptera: Lampyridae). Journal of Natural History 44: 13-14.

ホタル移入で生態系を乱すとして,辰野町が県の報告書で名指しで指摘されたのは,これが初めてである。