2011年2月18日金曜日

辰野町,ほたる祭り用の蛍が欲しいと東京・板橋に陳情


板橋区ホタル飼育施設の施設長を勤める阿部宣男氏によると,辰野町を参考にしてホタル水路を作成した行政が沢山あるが,ことごとく失敗しているそうだ。

辰野町が松尾峡で養殖に成功した一因は,大量発生しやすい「西日本のゲンジボタル」を業者を通じ大量移入し,あわせてカワニナも県外から大量移入しているからである。

もともと,ここに住んでいたゲンジボタルは,あのような集団発光をせず,もっとゆっくり,ややバラバラに光るものであった。YouTubeに,fukuokadonax氏によって投稿された動画「辰野の蛍(養殖と天然)」を参考にすると良い。

しかし,それは移入行為によって滅んでしまったのである(辰野の移入(外来)ホタル 生物多様性の喪失へ)。

今いるホタルは,昔ここにいたホタルとは遺伝的にはもちろん,光り方も違うのである。辰野のホタルが,なぜあのように大量に華麗に光るか,それを考えるとき,隠された負の歴史も知らねばなるまい。

ちなみに以前,阿部氏のところにホタルやカワニナをもらいに辰野町役場の幹部職員が出向いたが,「望ましくない行為」として,即座に断られていることも付け加えておく。

それにしても情けないではないか。東京の人がホタルを欲しいと言うなら,まだ理解もできる。しかし東京で飼育されているホタルを欲しいというのだから,開いた口が塞がらない。

松尾峡に県外からホタルが移入され養殖されるようになって以来,ホタル鑑賞の有料化が始まった。地元のホタルを保護し増やしてきたかのように装いながら(辰野町観光サイト),実は,外来種ホタルを増殖させて有料で見せてきた。このような,詐欺まがいとも言える外来種ホタル商法の一端が,東京・板橋へのホタル一部譲渡(購入?)陳情にも現われている。
生物科学研究所のウェブページ「辰野町の自然保全」に,辰野町の移入ホタル問題の経緯をまとめた。

その他の参照ウェブページ