2011年2月27日日曜日

辰野ホタル祭  公費使い,生態系破壊,それでも観光客減少

たつの新聞(2/19)によると,辰野町ほたる祭の観光客は,2000年から減少傾向で,ピークの約54万人から昨年は36万人まで減少してるとのことである。

観光客が見に来る松尾峡のゲンジボタルは,県外から購入し増殖させているものである。
そのために,地元に本来いたゲンジボタルは絶滅し,他種ホタル生息地も破壊されているのである。
http://laboratoryofbiology.blogspot.com/2010/08/new.html
http://laboratoryofbiology.blogspot.com/2010/10/blog-post_31.html
http://laboratoryofbiology.blogspot.com/2010/10/blog-post_22.html

他地域でもホタル移入がされてるじゃないか,という声も聞いたことがある。
しかし,辰野の場合は,役場が公費を使って大規模にやっている点に注意してほしい。

長野県大町市の牛越徹(うしこし・とおる)市長から私へ届いた意見,
「辰野町では,ホタル養殖に行政が関与するのであれば,在来種保護は一層重要。解決に時間がかかっても勇気を持って方向を転換すべきだ。」(内容は筆者要約)
にも耳を傾けてほしい。

移入ホタルをゼロに,とまで言わないが,観光に影響が出ない程度まで減らせないか試算するべきだ,という私の提言も無視されている。

公費を使い,生態系を破壊し,それでも観光客は減少。

もうこんな生物多様性保全を無視したホタル観光政策はやめるべきだ。

2011年2月18日金曜日

辰野町,ほたる祭り用の蛍が欲しいと東京・板橋に陳情


板橋区ホタル飼育施設の施設長を勤める阿部宣男氏によると,辰野町を参考にしてホタル水路を作成した行政が沢山あるが,ことごとく失敗しているそうだ。

辰野町が松尾峡で養殖に成功した一因は,大量発生しやすい西日本のゲンジボタルを業者を通じ大量移入し,あわせてカワニナも県外から大量移入しているからである。

もともと,ここに住んでいたゲンジボタルは,あのような集団発光をせず,もっとゆっくり,ややバラバラに光るものであった。

しかし,それは 移入行為によって滅んでしまった のである。
http://www.ab.auone-net.jp/~biology/Tatsuno.htm

今いるホタルは,昔ここにいたホタルとは遺伝的にはもちろん,光り方も違う のである。

辰野のホタルが,なぜあのように大量に華麗に光るか,それを考えるとき,隠された負の歴史も知らねばなるまい。
 
ちなみに以前,
阿部氏のところにホタルやカワニナをもらいに辰野町役場の幹部職員が出向いたが,「望ましくない行為」として,即座に断られている
ことも付け加えておく。

それにしても情けないではないか。東京の人がホタルを欲しいと言うなら,まだ理解もできる。しかし東京で飼育されているホタルを欲しいというのだから,開いた口が塞がらない。

松尾峡に県外からホタルが移入され養殖されるようになって以来,ホタル鑑賞の有料化が始まった。地元のホタルを保護し増やしてきたかのように装いながら(辰野町観光サイト),実は,外来種ホタルを増殖させて有料で見せてきた。このような,詐欺まがいとも言える外来種ホタル商法の一端が,東京・板橋へのホタル一部譲渡(購入?)陳情にも現われている。

Yahoo知恵ノートに,辰野町の移入ホタル問題の経緯をまとめた。

長野県辰野のホタル再考: 観光用の移入蛍で絶滅した地元蛍 松尾峡ほたる祭りの背景にあるもの